乳がん再発して(KKさん)

 

「乳がんが再発して」(KK

 

乳がんの手術からもうすぐ10年が経過しようとした2019年の秋。再発しました。それも膵臓周辺に遠隔転移でした。

そこから、ホルモン治療開始。副作用もなく4ヶ月が経過した頃、腫瘍による尿管圧迫、食欲不振、息苦しさなどが重なり、入退院を繰り返していました。そして、抗がん治療に切替えることになりました。

このようなわたしの状況を知っていた友人が、「マクロビオティック」というもの、その著書が多数ある岡田恭子先生を紹介してくれました。

彼女が推薦してくれた本は『食べ物を変えると、からだも、運命も変わります。』河出書房新社

「食べ物を変えると(玄米菜食にすると)からだが変わり、健康になる。しかし長い人生、健康で仕合わせなことばかりでなく、病気をすることもあるが、なぜ病気になったのか、病気からのメッセージを受け止め、食べ物や食べ方、生活習慣を治していくことが大切なのだ」と書かれていました。そしてひいてはその人の運命も変わるのだと‥

ちょうど10月から始まるお料理教室の募集があるというので、友人と一緒に行くことに決めました。

入室から最初の2週間は、黒豆玄米とけんちん汁のみの食事なのですが、飽きることなく美味しく頂きました。その間、血尿が2〜3日間出て動揺しましたが、岡田先生に相談すると「排毒だと思います。」との事でした。もうすでに身体の変化が起きていることを実感した瞬間でした。※1

※1恭子注:時々、血尿が出る排毒があるので、好転反応だと思いました。
2~3日で、治まりました。

岡田式マクロ教室は、単にお料理教室だけではありません。先生のセオリーを学ぶ場でもあります。

その中で、私が一番覚醒したこと・・・それは「病気に」関する考え方です

「人にはそれぞれ天与の分限というものがあり、それを超えて無理をするところに病気が起こるのである。」

また癌の病気についても「自分の生活習慣やストレスが引き起こすもので、それを変えない限りは、再発する」との事。

これについて理解し、腑に落ちるのには時間がかかりました。


※2恭子注:
大変なご病気、のさ中でしたが、病気は医者に治してもらう、という意識でいらっしゃいました。
肝炎を患っていた35年前の私と同じ意識でした。

 

これまでも食に関する意識は高かった方だと自認していました。子どもたちにも食育ができている方だと思います。

自分の日常を振り返って考えてみました。

睡眠不足(6時間弱)・ストレス(何でも言っているように見えて、気を遣う)・ママ友ランチが好きなど、乳がんになった10年前から再発するまで、運動を定期的にしていた以外、生活習慣が良いとは言えないことに気がつきました。

マクロビ以前は、朝から小松菜・バナナ・リンゴ・キーウィーのグリーンスムージーを飲み、野菜摂取できていると信じていました。自分流の健康法になっていたのですね。マクロビを少し勉強している現在としては、身体を冷やす陰性の飲み物でした。

そして、気がついたこと。それはいわゆる「正常性バイアス」と言われるもの。「自分は再発しない」と言う根拠のない自信が再発の最大の誘引だったのです。

また最も重要なのは「病気を治すのは医者ではなく、自分が治すこと」

どこか、病気の治療は医者任せになっていた私に、この岡田先生のこの言葉は、心に刻むこととなりました。結局のところ、自分自身を大切にしていなかったのです。

岡田先生は、「とりあえず1年は、マクロビオティックをしてください。そうすれば、病気が治るとは言わないまでも、必ず今よりも健康になります」と仰っています。

「たんぽぽ通信」や色々な本を読んだりすると、「米玄米食で癌がきえた」という体験談を目にします。思わず自分と比較しそうになりますが、「人それぞれです。4ヶ月で効果が現れた人もいれば、1年かかる人もいる。みんななかなか待てないで、草花の芽が出る前に根を引っこ抜いてしまう・・・」岡田先生のこの言葉にハッとさせられます。※3

※3恭子注:マクロビオティックという玄米菜食の種を蒔いても、土をかぶせ、毎日毎日、水をやり、あとは、芽が出るのを待たないといけないのです。それを、毎日、まだ芽が出ないといって、土をほじくり返して、種をみる、ことをしてしまうのです。

岡田恭子式マクロを始めてから半年。体重は5キロ減り、毎日、便秘するころなく大きな便りが出て、肌のキメが整った(気がします)。

あと半年、楽しくお教室に通って、恭子式マクロをしっかり学びたいと思います。

「今よりも健康になることを信じて・・・」


 恭子から一言
この方は、まだまだ、道半ばです。

このレポートも入院先から送ってくださいました。

その強い精神力に感動します。

でも、まずは、大きい便り、が毎日出る、ということは、体の中の内臓が大改革を始めている、という力強い証拠なのです。

体は確実に変化、良く変化、しているのです。

癌の原因の一つに、ストレスがあります。

病気の原因は、食べ方と考え方の間違いにあります。

食べ方の間違いは、今、気が付いて改革中です。

もう一つの考え方の方ですが、この方も、がんの方に多く見られる性格、頑張り屋さんだということです。

皆さん、家族には心配かけないように、大変なことは話さない、という方が多いです。

が、家族の和こそが、健康の条件です。家族にもっと話をして、共にお互いに支え合って、もっと、楽に、そして、家族に頼って、信頼し合うことをお勧めします。家族が病気で、自分が支えることもあるわけです。
心配をかけるのではなく、ともに支え合うことで、もっと楽に穏やかに生きられるようになると、心だけでなく、体も楽になり、さらに健康になります。

もっと、楽になってくださって、より健康になられますことをお祈り申し上げます。